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痛み・痺れをとる「縞 太二(しまだいじ)の治療室」

トピック

書籍のご案内

「医道の日本 2013年5月号 Vol.72 No.5」に掲載されました。

『古代「按蹻」でこりを解消』

2013年5月号発行の「医道の日本」に、
肩こりへのアプローチとして8ページに亘り掲載されました。

表紙

縞 太二の独り言

*見出しをクリックすると内容が読めます。

占いと東洋医学

世の中、流行り廃りが目まぐるしい昨今だが、「占い」ほど、いつの世にも注目されるものは珍しい。
早朝のテレビ番組などでは、各局とも「今日の運勢」を放送している。「占いなんて・・・」と思う人でも、自分の運勢が良い場合には悪い気はしないだろう。携帯電話のメニューにも占いがたくさん載っており、占い花盛りである。

占いは、その人の近未来のことを予測してアドバイスすることが効用である。だが昔から「当たるも八卦、当たらぬも八卦」と言って、当たらなくても逃げる言い訳がある。また「おみくじ」も占いの一部と考えれば、「吉凶」を占う場合に、あまり悪いことは言わないほうが寺社の人気も落ちない理由から、「凶」を少なくしている寺社が多いという巷の噂もある。
このように占いとは、人の気分を良くしたり、身近なちょっとしたアドバイスにより運気が向上するとか、人生生活の上での潤いやスパイスを与えるものかもしれない。

さて東洋医学にも占いに似た治療がある。それは「未病を治す」という治療である。
このように言うと、「病気になるという占い」と思われるかもしれないが、占いと違うのは「当たるも八卦、当たらぬも八卦」という、いい加減なものではなく、あくまで東洋の医学に基づいた確実な判断(診断)なのである。
未病を治すとは、現在病状が出現していなくても、将来予測される病気の要因を治療することである。そうすることにより病気を予防し病気にかからない体をつくる治療である。
例えば、脈を診たり、問診をするなどの東洋医学的見方によって、「風邪で発熱する」という予知判断(診断)が分かると、私たち治療師は、東洋医学の古典に基づいた治療を行う。すると未然に風邪による発熱を予防することができるのである。
このような「未病を治す」という、一見占いのような治療法によって脳梗塞・心筋梗塞・内臓疾患など多岐にわたる病気の予防ができるのである。この治療法は、もはや占いとは次元の違うところで、患者さんの健康を支えているのである。

はり・きゅう・指圧は、私たちの病気の治療だけでなく、健康を維持して病気を予防する治療法なんだ・・・と多くの人々に理解していただけたら、治療師としてこんなに嬉しいことはない。

性感染症について

最近、性的な接触によって感染するSTD(性感染症)のひとつである性器ヘルペスが若い女性に増えています。専門医によると、つらい症状があるにもかかわらず受診をためらい、こじらせてから初めて外来に訪れる人が目立つといいます。これには病気の情報不足がひとつの原因と思われます。

性器ヘルペスの病原徴生物は「単純ヘルペスウイルス」の1型または2型です。本来1型は口唇など上半身に、2型は性器など下半身にという棲み分けがあり、性器ヘルペスを起こすのは2型なのですが、最近では欧米と同様に1型の性器ヘルペスが増加しています。
ヘルペスとは「疱疹」の意味で、人に感染するヒトヘルペスウイルス(HHV)は、HHV-1~8型の八種類(単純ヘルペスウイルス1・2型)、水痘一帯状疱疹ウイルス、EBウイルス、サイトメガロウイルス、ヒトヘルペス・ウイルス6・7・8型)が知られています。
単純ヘルペスウイルスは一度感染すると、遺伝子の形で神経節(末梢神経の神経細胞体の集団)に棲みつき(潜伏感染)、疲労やストレス、セックスや妊娠など何らかの刺激によって再びウイルス粒子がつくられる(再発する)特徴があります。初感染は接触感染ですが、再発は神経節から症状が現れます。

初めて感染して発症する初発型の主な症状は、陰部(男性では陰茎包皮、女性でぱ外陰部や膣粘膜など)の痛みで、ヒリヒリする痛みが数日中に刺すような激痛に変わります。ほかに鼠径リンパ節(ももの付け根のあたり)の腫れ、発疹や水疱(水ぶくれ)、ただれ、あるいは37~38℃の発熱や倦怠感を伴うこともあります。オーラルセックスで口唇ヘルペス(1型)から初感染した場合は重症化しやすくなります。その半数~七割は無症状で、感染の事実にすら気づいていないといわれます。

再発時の症状は一般に初発時より軽いのですが、再発するかどうかは主に潜伏しているウイルスの量と免疫の状態によります。1型、2型とも神経節に潜伏しているだけでは(ウイルスが活性化していなければ)人にうつることはありません。

治療は抗ウイルス薬のアシクロビルや塩酸バラシクロビルの内服が初発型にも再発型にも有効です。初発型は早く治療を開始すれば重症化させずにすみ、再発型にも同様のことがいえます。再発頻度を減らすには、抗ウイルス薬の少量長期投与によりウイルスの再活性化を抑制することで、既に50ヵ国ではこの方法が用いられています。日本では2006年9月に承認されました。

なお母親が性器ヘルペスの再発を繰り返していても、帝王切開なら出生児への感染は避けられます。万一、新生児が産道を通るときに感染すると死亡率が高く、重症化しやすいので注意が必要です。また、従来ありえないとされてきた乳幼児の性器ヘルペスが報告されているといいます。これは、おむつ交換のときに、口唇または性器ヘルペスのある母親の手に付いていたウイルスが感染したと考えられるので、用心深く防御対策を講じる必要があります。

殿部~仙骨(図1)の部分に出た性器ヘルペスの水疱が破れることを考えれば、洋式トイレの便座も気になるところです。しかしウイルスは生体から離れると短時間で感染力が低下し、アルコールで容易に消毒できます。手に付いたウイルスは40℃以上の湯で洗えば落ちます。性器ヘルペスがあると、他のSTD(性感染症)も併発しやすいので、気になる男性は泌尿器科か皮膚科、女性は産婦人科か皮膚科で相談すると良いでしょう。

図1
図1

「性は生なり」といいます。性器ヘルペスにかかってしまう原因として、無知なセックスと知識の乱れがあります。

セックスとは古来、生殖による家門繁栄のほかに、男女が健康で長生きするために行われてきたものなのです。性は命の根源です。セックスの前には身体を清潔に洗い、口中の雑菌を流し、爪を短く切るなど、マナー以上のモラルが必要です。
最近は自分の性的欲求を追求し、性的渇望を満たすことばかりが先行し、パートナーを思いやる気遺いが薄れている傾向にあります。それどころか自分の健康にも無知で無頓着な方が多いのです。これでは健康を害するばかりで、百害あって一利なしです。

また今回はSTD(性感染症)として性器ヘルペスを取り上げましたが、家の内外を問わず、あらゆる物質や人の身体の表面には、常にウイルスや雑菌が付いているのです。そのような病原体に感染しないため、または感染しても病気を治すためには、免疲カを高めておく必要があります。免疫カとは具体的には栄養、睡眠・(休息)、自律神経の活動などがあります。また東洋医学も免疫カを高める効果的な治療があります。

栄養面では「インターフェロン(糖たんぱく)」というものを体内につくることが最大目的になります。インターフェロンとは、ウイルス感染細胞で生産されるたんぱく質のことで、ウイルスの増殖を抑制したり抗腫瘍作用もあるたんぱく質です。このインターフェロンをつくるためには、感染を防御するために粘膜を丈夫にするビタミンA(ぺ一タカロチン)、B、E、そして特にピタミンC(一日当たり2000ミリグラム~)の積極的な補給と、高タンパク食品(卵、肉、魚介類など)に加え、ミネラル(マグネシウム、カルシウム、亜鉛)の摂取も必須です、ミネラルは魚介類、海藻、牡蠣(カキ)、かずのこ、アーモンド、ナッツ、バナナなどに含まれています。

睡眠は質の良いノンレム睡眠(深い眠り)を十分にとり、昼間でも物理的・精神的な休息をまめに取ることです。自律神経には、興奮や緊張したときに働く交感神経と、リラックスしているときに働く副交感神経があります。この両者のバランスを崩さないような生活リズムの上で過ごすことです。

東洋医学の治療では、特に全身の血流を促進させるマッサージとお灸が免疫カを高めるのに非常に有効です。
お灸のツボは図2にある「足の三里(下腿の外側で、膝下約10センチぱかりのところで、向こう脛のすぐ外側)」、「陰包(大腿の内側で、膝関節の内側の曲がり目のくぼみから約12センチほどあがったところ)」、「命門(第2腰椎の棘突起のすぐ下で、左右の腎臓の間)」に薬局などで売っている家庭用の温灸をすると良いでしょう。

図2
図2

性は生なり」とは日頃から養生の延長線上にセックスがあるという深い意味なのです。

自分でできるワンポイント治療

*見出しをクリックすると内容が読めます。

万病は冷え性が引き起こす!? 気がつかないうちにあなたも、冷え性になっていませんか?

『冷え』は万病のもとですね。
女性に多い症状ですが、実は男性にも多いんですよ。肌を露出する薄手のファッション、湿気の多いコンクリートの建物で冷やしすぎ・暖めすぎの生活、季節感を忘れた食事、飽食,不規則な生活等も、身体を冷やします。

病気は『冷たいところ』に起きます。
体温計の37度表示が何故赤いのかわかりますか?どうも私たちの平均体温は体温計が考えられた時代、今よりも高かった様です。健康な身体、免疫力がフル活動する36.5度が今の平均体温と言われていますが、 現代は35度台後半の女性が実に多いですね。「冷え」が続くと自律神経のバランスが崩れ、血行不良が起きます。尿や汗の排泄機能も衰え、体温調節が出来なくなるんです。頭痛・肩こり・便秘・下痢・生理痛・不妊そして不眠などの症状が起き、心筋梗塞や動脈硬化という恐い病気にまでつながるのです。

ガン細胞の増殖する温度は35度だそうですが、大事な身体を冷えっぱなしにするのはもうやめませんか。あなたの毎日の心がけで冷えた身体は「どんどん暖まる」んです!

*腹巻でおへその周りを暖める~冷房中、仕事中でも腹巻1つで身体を冷えから守ります。お腹と腰を暖めると手足へ血液が循環します。ひざ掛けや長めの靴下も一緒に使うとより効果的ですね。

*下半身の筋肉を鍛えましょう~1日30分くらいは歩きたいものですね。軽いスクワットや立ったままかかとをあげる運動など効果的ですね。腹筋・腰筋・骨盤等を動かす事で血液の流れが良くなりますよ。

*食べ物で身体を暖めましょう~根菜の煮物、発酵食品、生姜湯、梅干番茶等。夏場でも暖かい飲み物を飲用したいものですね。

*身体を暖める入浴法~全身浴は38~4度の少しぬるめのお湯に汗ばむまでゆっくり入る事。部分浴は手首や足のふくらはぎ位まで洗面器やバケツに40~42度のお湯をいれて少し汗ばむまで暖める事。ゆず・ハーブ・生姜など入れるのも良いですね。 毎日忙しすぎてシャワーだけ・・・というあなた、一日の終わりはのんびりとぬるめのお湯につかって鼻歌でも歌いながらリラックスしてみてはいかがでしょうか。副交感神経の働き、胃腸の働き、血行・代謝、免疫力までも活発になりますよ。

以上の他に、院長お薦めのツボ療法(お灸・鍼・マッサージ)健康茶などもかなり効果的です。
あなたの症状にあった治療をいたしますので、どんな悩みでもお気軽にご相談下さい。

男性の更年期障害について

一般に「更年期障害」というと、女性特有のものという感じがしますね。
中年以降になってホルモンのバランスが崩れ始めて、さまざまな症状に悩まされます。
女性の場合ですと、女性ホルモンが枯れ始めて、少しずつ月経などの出産の準備を必要としなくなるために、その過程で身体の中の環境が変わってきます。それとともに、身体の中のいろいろな働きが、停滞したり興奮したりと、アンバランスになってくるのです。
女性の場合は東洋医学で言いますと、「肝」の働きが衰えたり芽吹いたりを繰り返します。

一方、本題である「男性」の更年期障害の場合も女性の症状に似ていますが、こちらは「腎」の働きが衰えることによって起こるところに特徴があります。

「腎」という臓器は、現代医学の腎臓とは異なります。東洋医学で言うところの「腎」は、身体を生かし続けるエネルギーの源で、「精力」や「精がつく」と言った「精」を蓄えておく臓器です。
その「腎」の働きが衰えますと、まず精カ減退や疲れやすいなどの症状から始まります。性的にも疲れを感じるようにもなります。

また身体の芯が冷えてくるのも特徴です。身体の中が冷えますと血行が悪くなり、気の巡りも妨げられ、さまざまな症状が出てきます。最初に挙げました精力減退や疲れやすいなどの症状を中心に、精神的には無気力・脱力感・イライラ、肉体的には筋肉の衰え・耳鳴りや難聴・めまい・動悸や息切れ・前立腺の違和感なども感じるようになってきます。

男性の更年期障害には、身体を温めることが何より大切です。お風呂に入る場合でも、特に下半身、ヘソから下の部分の半身浴が 良いでしょう。また足首を冷やさないように夏でも暖かい靴下かレッグウォーマーをはくことなども必要です。また身体を冷やす飲食物、例えばビール、日本酒、わさびなどはなるべく避け、焼酎、ブランデー、和からし、唐辛子など身体を温めるものを取るようにしましょう。
食べ物ではねっとりと糸を引く食品、例えば納豆、とろろ、おくら、なめこなどをバランスよく取り入れたいものです。

ツボではウェストのくびれの高さで背骨の両脇にある①「腎兪」や、内くるぷしの斜め下のかかとにある②「水泉」、足裏の中心より少し指寄りのくぼみにある③「湧泉」などを、親指で5秒間ぐ一っと押して、5秒間休み、また5秒間押すことを一日5分ずつ繰り返すようにすると非常に効果があります。
お互いに元気に、そしていつまでも現役で過ごしたいものですね。

図2
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店舗情報

  • 〒160-0022
  • 東京都新宿区新宿1-14-13
  • 溝呂木第2ビル50A
  • 電話番号:03-5366-1156
  • 営業時間:9:00〜21:00
        (最終受付:20:00)
  • 定休日:年中無休

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2番出口真向かいのビルの5階です
(1階は丸亀製麺所)

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